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  観戦記

All Star Promotions - Summer Tour 2000
Date : 01/Aug/00
Place : Fairfield Hall - Croydon

第1試合
スーパースター・マル・サンダース vs スティーヴ・グレイ
何がスーパースターだかようわからんおっさんと、みちのくにも来たグレイの対決。グレイも実物は初めて見たが、異様に小さい。ロープワークで頭部がトップロープに当たらんのが不思議。風貌的にはイギリスのグラン浜田って感じ。サンダースの、のらくらしたラフファイトにみちのくでも通用するグレイのハイスパートな動き不発。日本的にはつまらん試合だがWWFあたりを意識した間の取り方が会場(特にガキ)を湧かせ、サンダースは大ヒールと化していた。結果はコーナー際での攻防の際、割って入ったレフェリーをサンダースが殴打、しかしながら、グレイにやられたと勘違いしたレフェリーはサンダースの反則勝ちを宣告。この煮え切らなさは、キライではない。


続いてはなぜか組まれた、何を争奪するわけでもないトーナメント戦。参加者4名。

第2試合
トーナメント1回戦 第1試合
ボビー・ブレイズ vs マーチン・マラー

これまたみちのくに来日経験のあるブレイズとドイツで活躍しているというマラー。ブレイズは元WCWタッグ王者という触れ込みで、はて、そんなことあったかしらと思ったが、TVマッチには結構露出していたのであろうか、声援は大きい。マラーはベイダーもどきのタイツとシューズを身に着けた若手。そこそこ長身だが、体つきは、まだまだ。日本でいえばFMWの佐々木を細くした感じか。レスリングもグリーンボーイの領域をでないマラーに対し、ブレイスのうまさに感服した。昔ながらのアメリカンスタイルの技のムーブや間の取り方を完璧に体得している。ウマい、ウマすぎるぞ。世が世ならトップに食い込めたかもしれない好選手。初めて見た選手だが、アメリカのインディー出身、メジャーお払い箱、日本ではメジャー未登場(たしか)、ってことで過少評価してた。試合はもちろんブレイズの勝利。スタナーで決めた。


第3試合
トーナメント1回戦 第2試合
マッド・ドッグ・キンボール vs チャド・コリアー
来日経験者対決。キンボールって誰やねんと思ったが、首輪と手に持った骨でみちのくに来た選手だと気付く。違うリングネームだったが失念した。主戦場はメヒコだったと思うが、なぜかサンディエゴのボディビルダーという触れ込み。変なの。チャドも確かみちのくあれ、他のインディだったかなあ。よくわからんが今年来日してる男だ。両者とも小柄なマッチョマン。ステロイドの香りが。ファン(ガキ)は見た目で善悪を決め、チャドがベビー、キンボールがヒール。最後はレフェリー失神中にキンボールが骨で一撃、フォール勝ちで決勝進出。

いよいよセミファイナルにしてビッグサプライズだ。

第4試合
タッグマッチ3本勝負(!)
ケンドー・ナガサキwith「悪のマネージャー」ロイド・ライアン vs トニー・セント・クレアー&ジェイムス・メイソン
こりゃすごい。ナガサキとクレアーを見れるだけでイギリスまで出向いた価値があったというもの。ロートル対決の内容は問うまい、などと思ったが、いやいや、これがアングル的にも非常に凝りまくった1戦であった。ベビー組入場、メイソンは、どうも将来のイギリスマットを背負って立つんじゃないかって雰囲気の若手。クレアーは久々の本国登場と見えて、その声援の大きさや「おかえりなさい」的雰囲気は、先日の天龍の全日復帰を彷佛させるものがある。そしてヒール組入場。伝説の男ナガサキも久々登場か?そのわりに防具やシューズが新しいぞ。何代目だ?中身は?ライアンというオッサンはあくまでマネージャー、しかも腕を骨折しギブスをしており試合はできない。さっそくナガサキは竹刀で相手を威嚇。盛り上がるなあ。マネージャーはマイクを取って、なぜかパートナーに第1試合出場のグレイを指名。ベビーでしょうが。イヤイヤながらジャージ姿で登場のグレイ。なんでオレが、と不服そのもの。とりあえず1本目ゴング。

防具を外したナガサキは、う〜ん、体つき的には、肩の筋肉なんかすっかり落ちてジジっぽいから、やはりオリジナルか。ところが、いくらグレイがタッチを求めても、知らん顔してリングに入らないナガサキ。それだけで客を湧かすとこなんざさすが伝説の男。ローンバトルのグレイ、ガス欠状態で、ホープのメイソンにフォール負け。勝つ気あんのかナガサキ。そうかと思えば2本目メイソンがやや疲れたとみるや強引にグレイと代わってリングインのナガサキ、クルっとメイソンを丸め込み、スコアをタイに。なんかわからんがスゴい説得力は晩年の馬場に通じるものが。3本目申し訳ないが、結果は忘れた。っつーくらいの大乱戦。やってらんねーよとばかりに控え室にかえちゃったグレイ、不条理な役まわりを御苦労さん。レフェリー失神中にマネージャー乱入、ギブスを外しなんだ腕折れてねーじゃん、クレアーに突進するも誤爆ってあたりが名場面でしょうか。

試合後セントクレアーはマイクアピール。「今日はナガサキを取りのがしちゃって申し訳ありません。今度は私の代わりに友人のマーティ・ジョーンズが必ずやナガサキをやっつけますんで期待しててくださいね!」みたいなこと言ってた。実は会場に貼ってあったポスターには、ナガサキ対ジョーンズと思いっきり印刷されていたのだ。結果として変更されたカードのほうが面白いのでよかったが。日本じゃいぶし銀の役どころ、「欧州の木戸」みたいなクレアーだが、イギリスマットじゃホント大スター。試合中のアクションも来日時より派手だし、なによりアダルト層の声援は、尊敬に満ちてさえいる。G1にイギリス代表で出たっていいくらいだ、木戸や平田が出れるんなら。ん?日本じゃジュニアだったっけ?メイソンは資質はあると見えるので、イギリスでお山の大将になるのはいつでもいいのだから、早いとこ世界のマットを経験してほしい。新日入門、みちのく留学、メキシコ遠征あたりがおすすめ。ナガサキはノアの第0試合でラッシャーと対決くらいかな、もし来日すんなら。

もうおなかいっぱいだがまだメインがあった。

第5試合
トーナメント決勝戦
ボビー・ブレイズ vs マッド・ドッグ・キンボール

ブレイズうますぎ!試合をしっかりキャリーしたうえで堂々の勝利!来日経験者の多い今大会だが、クレアーを別格としてどいつもこいつもインディ組=しょっぱい2流外人的雰囲気だがブレイズは違う。今回はTシャツにジーンズ、ウエスタンブーツ(風のシューズ)でファイト。髪にウェーブがかかっており、いでたちはテリー・ファンク・フォロワーである。20年早く生まれていれば、NWA王座にからんだりチャンピオンカーニバルの常連にもなれただろう。

LWF Japan 松蔭しんのすけ


 
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