インタビュー リー・ハスデル |
1997年8月17日、ロンドンから北に電車で1時間の所に位置するスタントン・バリーセンターにおいて、RINGS所属のリー・ハスデル選手のインタビューに成功した。ハスデル選手は、10月5日の試合に向けて調整中で多忙の中、私どものインタビューを暖かく向かえてくれた。
−聞いた話によりますと、以前はタイ式のキックボクサーとして、K−1のリングにも上がっていた経験を持っていますが、なぜRINGSのリングに上がろうと決意をしたのですか?
もちろん金銭的なこともあるけど、一番そう思ったのはグランドのレスリングやサブミッションをやりたかったこと。トータル的なファイトをやりたかったんだ。
−どういういきさつでRINGSのリングに上がったのですか?
2年前のオランダ大会で、前田日明にスカウトというか、そういうオファーを受けたんだ。
−RINGSジャパンには自費で留学していたそうですが。
そうだよ。山本、高阪、成瀬、長井、そして前田、皆から指導を受けたよ。特に高阪はEnglishが一番上手で一番いい奴だったね。前田はなんて言うか誉めないね。はっきり言って厳しいよ。でも目標としているスゴイ人だから尊敬しているよ。
−山本選手とは噂では近いうちに試合をすると聞いたのですが。
うん、RINGSからのオファー次第なんだけど。でも彼ははっきり言って、サブミッションは僕より巧いからリングスルールで試合をしたら自分で言うのも変だけど今はかなわないけもね。でも、喧嘩ルールなら間違いなく僕が勝つよ。僕はヒッティングが得意だからね。
−と、申しますと、将来UFCの舞台に立つということですか?
そうだよ、今、そこに立つことを僕の最終目標にしているんだ。
−話は変わりますが、現在イギリスにRINGSはありませんが、今後RINGSイングランドができる予定はあるのですか?
今はできないよ。なぜならRINGSイングランドは今、僕だけだからね(笑)。でも、来年にはできる予定だよ。レスラーが増えてるからね。前田も来年に、イギリスに来ると聞いているしね。
−イギリスは格闘技が盛んではないのですが、興行として成功する見通しはあるのですか。
確かに今、イングランドは格闘技に対して敬遠するものがあるよ。それは今に始まった事ではなく、昔からの体質というかそういうものであって、テレビやマンガなどのメディア上でも日本と比べると格闘技のものが比較にならないくらい少ないんだ。確かにそれは、教育などそういうものの上で良くない面に出るかもしれないけど、僕の場合それが僕を輝かせたもので、皆も格闘技をすることで、自分自身をエンジョイできるようにしてもらいたい。だから、僕が先頭に立ってできるだけ多くその場を提供したいんだ。
−イギリスでは200名以上の生徒を持つ道場主でもあると聞いていますが。
そうだよ。僕が教えているのはTOTALFIGHT(打・投・極)だけではなく、キックボクシング、サンボ、柔術、そしてイギリス代表のレスリングのコーチもしているんだ。
−オリンピックのコーチですか?
3年間イングランドの代表のコーチをしているよ。 イギリスでは、格闘技の選手だけではビジネスにならないからね。
−他団体の選手で闘いたい選手は?
特にパンクラス、そしてUFCの選手と試合をしたいよ。でも、他団体とは契約しないよ。最近、色々と問題が多いからね。
−最後に、日本のファンの皆様へ一言。
今、僕は日本ではあまり有名ではないけど、来年にはかならずBIGになると約束しますので、応援よろしくお願いします。
―インタビュー 後記―
正直な話をすると、この企画は偶然の出来事であった。ある日街のニュースエージェンシー(日本で言うコンピニ)に、こちらの格闘技マガジンを発見し、こっそり手に取り立ち読みしていると、私としたことが店員の方に注意を受け、このまま立ち去るのは負け犬と感じ、その本を手に取りカウンターに叩きつけ、そこの店員の「この御方には参りました。ハハー」といっているような顔を拝見した後帰宅した。
自宅でそのマガジンを眺めていると、後ろの方のページに「JAPANESE SHOOTFIGHTING」という記事を発見し、電話番号も載っていたので、暇だったので電話したところ、なんとリー・ハスデル本人が電話に出たのだ。そして話を続けているうちに「俺の練習を見に来い」と言われ、今回のインタビューに成功したのだ。ハスデルにはインタビュー中ドリンクを御馳走になったり、帰りも駅まで送っていただいたりと、いろいろとお世話になり、心から感謝したい。
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